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アスベスト除去の費用相場とおすすめ業者一覧|補助金についても

アスベスト除去の費用相場はどのくらい?

アスベスト除去のおすすめ業者が知りたい!

アスベスト除去工事は、アスベストが使用されている建物からアスベストを取り除く工事のことです。

アスベストの除去工事は、資格が必要なため、どこに依頼してもよいわけではありません。

そこで本記事では、アスベスト除去の費用相場とおすすめ業者の一覧を紹介します。

費用を抑えるための補助金についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アスベスト除去
  • アスベスト除去業者でおすすめはマルホウ
  • アスベスト除去の規制は厳しい
  • 各自治体でアスベスト除去の補助金が用意されていることもある

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アスベスト除去とは?

アスベスト除去_費用相場

アスベスト除去について

2022年のアスベスト法改正により、アスベストに関する規制が厳しくなりました。

以前より、使用や製造は禁止とされていましたが、「アスベスト事前調査結果の報告」や「建築物石綿含有建材調査者等の有資格者によるアスベストの事前調査・検体採取・分析が義務化」などより一層厳しくなっています。

アスベストとは、天然にできた鉱物繊維で「せきめん」「いしわた」とも呼ばれています。

繊維1本は、髪の毛よりも細く綿のように軽く柔らかい形状です。

熱や摩擦、防音性などさまざまな特性に優れていることから「夢の材料」とよばれ、世界中で建材や電化製品などに使用されていました。

しかし、徐々にアスベストと健康被害の関係性が科学的に解明されていったことから、世界各国でアスベストが禁止されるようになります。

日本においても、早い段階で指摘されていましたが、アスベストの危険性をマスコミが取り上げ大きな社会問題となり、アスベストの規制は本格化しました。

アスベストの危険性

そもそもアスベストがなぜ危険視されているのか気になるところです。

厚生労働省では、アスベストについて以下のように答えています。

石綿(アスベスト)は、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物で「せきめん」「いしわた」と呼ばれています。
その繊維が極めて細いため、研磨機、切断機などの施設での使用や飛散しやすい吹付け石綿などの除去等において所要の措置を行わないと石綿が飛散して人が 吸入してしまうおそれがあります。

出典:厚生労働省アスベスト(石綿)に関するQ&A

アスベストは、以前まで建築現場において保温断熱の目的で使われていましたが、昭和50年より禁止されています。

その後アスベスト除去作業がされていますが、年々危険性により工事に関する規制が厳しくなっている流れです。

アスベストが原因で発症する病気として厚生労働省では、以下を挙げています。

アスベストが原因で発症する病気一覧
アスベスト肺 ・肺が線維化してしまう肺線維症という病気の一つ
・職業上10年以上吸引した労働者に起こるといわれており、潜伏期間は15〜20年
肺がん ・ばく露量が多いほど肺がんの発生が多い
15〜40年の潜伏期間がある
悪性中皮腫 ・悪性の腫瘍
・若い時期に吸い込んだ方がなりやすく、潜伏期間は20〜50年

出典:厚生労働省

アスベストは、非常に細く肉眼では見ることができない細い繊維になっています。

そのため、飛散することで空気中に浮遊しやすく吸入されて人の肺胞に沈着しやすいのが特徴です。

体内に吸入されたアスベストの一部は、痰に混じり体外に排出されますが、アスベストの繊維は丈夫で変化しにくい性質をもっていることから肺の組織内に長く貯留します。

体内に留まっているアスベストが肺ガンなどの病気を引き起こす仕組みです。

一般住宅にもアスベストは影響ある?

日本では、2006年よりアスベストの使用が禁止されていますが、不動産売買に流通している建物の多くは、アスベストへの規制が強まる前に建てられたものです。

そのため、不動産取引の際には必ずアスベスト調査をおこなわなければなりません。

これは大きなビルや施設に限らず、一般の木造住宅も同様です。

アスベストは「耐久性」「防音性」「耐熱性」に優れていることから使用されている箇所はある程度推測できます。

一般の木造住宅であっても、使用されているケースは十分に考えられるとして、不動産取引の際は必ず調査をおこないましょう。

また、アスベストは労働者が最も危険だとされていますが、アスベストが使用されている家の場合は、繊維が空気中に浮遊している状態が危険とされています。

劣化などをしていれば十分に危険な可能性はありますが、通常の使用状態であれば、繊維が空気中に浮遊している可能性は低いです。

しかし、素人にはまったく分からないので、専門業者の方に見てもらうのが一番安心でしょう。

アスベストの種類

アスベストは「蛇紋石族」と「角閃石族」に部類分けされ、主な種類は以下のとおりです。

アスベストの種類
蛇紋石族 クリソタイル 世界で使用されたいたアスベストの9割を占める
角閃石族 クロシドライト 吹付けアスベストとして使用されてきた
アモサイト ほかのアスベストの不純物として含まれる
アンソフィライト 熊本県旧松橋町に鉱山があった
トレモライト 吹付け石綿として一部に使用されていた
アクチノライト ほかのアスベストの不純物として含まれる

出典:環境再生保全機構

日本で多く使用されていたのが蛇紋石族の「クリソタイル」と角閃石族の「アモサイト」「クロシドライト」です。

事前調査は義務付けられている

解体・修繕工事をおこなう際は、工事の規模の大小に関わらず工事前に、解体や修繕工事に関わるすべての材料においてアスベスト含有の有無の事前調査をおこなわなければなりません。

労働安全衛生法第二十八条の二では、以下のように定められています。

事業者は、厚生労働省令で定めるところにより、建設物、設備、原材料、ガス、蒸気、粉じん等による、又は作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等(第五十七条第一項の政令で定める物及び第五十七条の二第一項に規定する通知対象物による危険性又は有害性等を除く。)を調査し、その結果に基づいて、この法律又はこれに基づく命令の規定による措置を講ずるほか、労働者の危険又は健康障害を防止するため必要な措置を講ずるように努めなければならない。ただし、当該調査のうち、化学物質、化学物質を含有する製剤その他の物で労働者の危険又は健康障害を生ずるおそれのあるものに係るもの以外のものについては、製造業その他厚生労働省令で定める業種に属する事業者に限る。

参照:労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)

また、不動産取引の際にもアスベスト含有の有無への調査をしなければトラブルに繋がる可能性もあるので注意が必要です。

アスベスト除去工事は専門資格が必要

解体や修繕工事を含めて、アスベスト除去工事は専門的な資格が必要です。

そのため、依頼する場合は専門業者にしなければなりません。

アスベスト除去の工事は、ただ取り除くだけではなく、以下のような対策が必要です。

  • アスベスト飛散による近隣住民の健康被害がでない対策
  • 現場作業員への健康被害がでない対策
  • アスベスト廃棄物として適切な処分への対策

従業員や近隣住民への配慮やアスベストへの適切な知識が必要なため、工事に携わるひとは全員講習を受けなければなりません。

また、アスベスト除去現場では監督や指揮をおこなう「石綿作業主任者」を1名配置する決まりです。

アスベスト含有の有無を調査する方も「建設物石綿含有建材調査者」や「アスベスト診断士」などの資格が必要になります。

アスベスト除去の費用相場

アスベスト除去_費用相場

ここでは、アスベスト除去の費用相場について紹介します。

アスベスト除去の費用相場

アスベスト除去の費用相場は、レベルや面積によって料金に幅がありますが、2007年1月から2007年12月における、施工実績データより算出された除去単価は以下のとおりです。

アスベスト除去費用相場
アスベスト除去面積 除去費用
300m2以下 2.0万円/m2 ~ 8.5万円/m2
300m2~1,000m2 1.5万円/m2 ~ 4.5万円/m2
1,000m2以上 1.0万円/m2 ~ 3.0万円/m2

出典:国士交通省

アスベスト除去費用は、レベルに合わせて方法も異なるため、上記はあくまで相場です。

そのため、業者に見積もりをだしてもらうのが一番明確でしょう。

アスベストを含む建物の解体費用

アスベストが含まれている建物の解体費用は、通常の解体工事と比較して料金は高くなります。

また、使用されている場所や危険レベルによっても料金に大きな変動があるため、あくまで相場となりますが、以下のとおりです。

アスベスト除去解体工事の費用相場
場所 費用 概要
屋根瓦 30坪2階建てでおよそ20万円 ・飛散性が少ない
・屋根の形状や面積によって料金は高くなる
外壁 30坪2階建てでおよそ40万円 ・外壁は面積が広いのでやや高い
・外壁を水や薬によって飛散させないようはがしていく
天井や柱 1㎡あたり5万円程度
(建物全体で数百万になるケースも)
・アスベスト濃度と飛散性が高く作業レベルは1
・厳重な態勢で作業がおこなわれる
内壁や配管 1㎡あたり5万円程度
(建物全体で数百万になるケースも)
・天井や柱と同様に厳重な態勢で作業がおこなわれる
・作業はレベルは2

アスベスト除去の補助金

アスベストは、各自治体によって補助金をだしているため、全額自分で負担しなければならないわけではありません。

主に以下2つの補助金制度を国士交通省が地方公共団体経由で設けられています。

アスベスト除去の補助金
調査費用 ・建築物の吹付け材についておこなうアスベスト含有の有無に係わる調査
・限度額は25万円
除去工事 ・建築物の吹付けアスベストなどの除去、囲い込み、封じ込め
・地方公共団体の補助額の3分の2以内が限度額

出典:国士交通省

調査の対象は、吹付けアスベスト等が施工されている恐れのある建築物に限ります。

補助金制度は、各地方公共団体によって異なるので、最寄りの地方公共団体の担当部署に問い合わせてみてください。

たとえば、東京都千代田区であれば、以下のように設けられています。

東京都千代田区の補助金制度
名称 条件 期間
アスベスト除去工事等 露出吹付材にアスベストが確認(含有調査)済みの、以下の用途の民間建築物
工事完了後概ね5年以上継続して使用するもの
ア:住宅に付属する駐車場及び倉庫等
イ:マンションの共有部分
ウ:機械式立体駐車場(前年度に具体的に協議された案件に限る)
※事前相談が必要。まず、お問い合わせください。
限度額 ア、イは、1棟100万円
ウは、1基1400万円
除去工事費用(消費税除く)の2/3(1000
円未満切り捨て)とする。
令和5年4月3日から令
和5年9月25日
(令和5年12月22日に
は、工事が完了するこ
と。)

出典:東京都内アスベスト補助制度一覧(除去等工事)

アスベスト除去のおすすめ業者一覧

アスベスト除去_費用相場

つぎに、アスベスト除去工事をするおすすめの業者を紹介します。

Asnet株式会社

Asnet株式会社_アスベスト除去_費用相場

Asnetのおすすめポイント
  • 各建材レベルに応じた除去工事に対する見積もりが最短1日で可能
  • 大規模な施工でもスピーディーに対応
  • 自社作業なので優しい価格設定

Asnet株式会社は資格保有者が社内に20名規模で在籍しており、調査をスムーズに進めることができます。

アスベストの調査から除去まで一貫して対応してくれるだけでなく、スピード感のある対応をしてくれます。

また、価格も自社で全て作業をするため適正価格で依頼可能な点も魅力の一つです。

Asnetの概要
会社名 Asnet株式会社
対応地域 関東
本社 〒171-0022 東京都豊島区南池袋一丁目16番15号 ダイヤゲート池袋 5F
見積もり 無料
公式サイト

出典:Asnet株式会社

株式会社マルホウ

株式会社マルホウ_アスベスト除去_費用相場

マルホウのおすすめポイント
  • 独自のウォータークリーン工法
  • 全国に対応
  • 官公庁も手掛ける確かな実績

株式会社マルホウでは、人や環境への安全性、作業効率にも優れている独自開発した「ウォータークリーン法」によって工事をおこないます。

実際にウォータークリーン法は、官公庁や小中高校でおこなわれている工事です。

ウォータークリーン工法は、剥離剤では除去しきれなかった下地調整材まで確実に除去して粉塵の飛散はゼロとなります。

そのため、防護服も不要で身動きもとりやすいので、スムーズな作業をすることができます。

隔離養生も不要でレベル3まで対応しているので、最もおすすめな業者です。

ウォータークリーン工法は、全国各地にある拠点で対応しているので、沖縄から北海道まで依頼することができます。

マルホウの概要
会社名 株式会社マルホウ
対応地域 全国
本社 愛知県東郷町春木下鏡田446-1098
見積もり 無料
公式サイト

出典:株式会社マルホウ

株式会社ホームプラン

株式会社ホームプラン_アスベスト除去_費用相場

ホームプランのおすすめポイント
  • 10年以上一連の作業を一貫としておこなっている
  • 全国に対応
  • 豊富な実績

ホームプランでは、アスベスト除去作業を調査から書類作成、工事の一連の流れを10年以上おこなっている業者です。

これまでは、学校や施設など豊富な実績をもつので安心して依頼できます。

また、工事にかかる費用の目安も公式サイトに記載があるので、費用についても安心のおける業者です。

ホームプランの概要
会社名 株式会社ホームプラン
対応地域 全国
本社 大阪府八尾市黒谷6丁目202
見積もり ※要問合せ
公式サイト

出典:株式会社ホームプラン

NECファシリティーズ株式会社

NECファシリティーズ株式会社_アスベスト除去_費用相場

NECファシリティーズ株式会社のおすすめポイント
  • 1966年に創立
  • 豊富な実績
  • 幅広い業務内容

NECファシリティーズ株式会社は、調査から工事まで一貫して対応しています。

これまでに数千にわたる調査、数百にわたる工事に携わってきているため、実績としても豊富な業者です。

1966年に創立された会社で、主に建設や施設管理などを担い、多くの子会社を持つ大手NECグループの事業会社なので、安心して依頼することができます。

NECファシリティーズの概要
会社名 NECファシリティーズ株式会社
対応地域 ※要問合せ
本社 東京都港区芝二丁目22番12号
見積もり ※要問合せ
公式サイト

出典:NECファシリティーズ株式会社

株式会社ブレスト

株式会社ブレスト_アスベスト除去_費用相場

株式会社ブレストのおすすめポイント
  • 25年の実績
  • アメリカの厳しい基準をクリア
  • 一貫して対応

株式会社ブレストは、アスベストに関することを業務内容とし1994年に設立してから25年以上の実績がある業者です。

これまで1,000件のプロジェクトと35万㎡の施行実績をもつので、安心して依頼することができます。

さらに、アメリカ大手のアスベスト管理・環境コンサルタント会社「ATCアソシエイツ社」で2年間の実践的技術指導を受けています。

そのため、アスベスト処理の先進国でもあるアメリカの厳しい基準をクリアできるほどのレベルを確保しているため、技術力においても安心です。

ブレストの概要
会社名 株式会社ブレスト
対応地域 ※要問合せ
本社 東京都新宿区天神町14番地
見積もり ※要問合せ
公式サイト

出典:株式会社ブレスト

株式会社エコ・テック

株式会社エコ・テック_アスベスト除去_費用相場

エコテックのおすすめポイント
  • 全国各地で豊富な実績
  • 大規模工事の実績もあり
  • 適正価格

エコテックは、全国に3,500件を超える実績をもち、官公庁案件や学校、幼稚園、大規模な建物などと豊富な実績をもつ業者です。

調査から工事まで対応しており、適正なプランと価格によって安心して依頼することができます。

また、エコテックは相談は無料で気軽に問い合わせることができるので、調査だけでもと考えている方にもおすすめです。

エコテックの概要
会社名 株式会社エコ・テック
対応地域 全国
これまでは、東京・名古屋・大阪・岡山・福岡など
本社 東京都港区港南2-16-4品川グランドセントラルタワー8F
見積もり 相談無料
公式サイト

出典:株式会社エコ・テック

アスベストの危険性とレベル

アスベスト除去_費用相場

つぎに、アスベストの危険性とレベルについて紹介します。
アスベストの危険性とレベル

レベル1

アスベストレベル1は、最も危険性が高く「石綿含有吹付け材」の建材が使用されています。

ボイラー室や機械室、エレベーターの周りなど「断熱」「吸音」「耐火用」として使用されているケースが多いです。

昭和30年代〜50年初頭に建てられた建築物に該当することが多く、レベル1のアスベストが使用されている一般住宅は圧倒的に少ない傾向にあります。

レベル1のアスベスト除去作業は、薬液をつかって飛散を防止する「封じ込め工法」や密閉して作業をおこなう「囲い込み工法」で作業することが多いです。

レベル2

アスベストレベル2は、レベル1と同様に危険性は高いです。

そのため、レベル1が最もリスクが高いですが、レベル2もそれなりのリスクがあると認識したほうがよいです。

撤去する際は、保護服や防じんマスクなど身の安全を守って作業しなければなりません。

種類としてはボイラー室本体や配管、空調ダクトの保温材などが多い傾向にあります。

レベル3

レベル3は、レベル1と2と比較すると、取扱いが大きく異なります。

リスクも高いわけではありませんが、0ではないので、一定の注意やリスク管理は大切です。

一般住宅に使用されている可能性が高いのがレベル3になります。

主に使用されているのが、建築物の屋根材や外壁材、天井や床の内装材、ビニール床のタイルが挙げられます。

アスベスト除去工事の流れ

アスベスト除去_費用相場

ここでは、「株式会社ホームプラン」を例にアスベスト除去工事の流れを紹介します。
アスベスト除去工事の流れ

調査

実際に作業をはじめる前に、アスベストが使用されているのか調査をおこないます。

現地でのヒアリングや目視調査などを終えたら、試料を採取して第三者機関で分析をするために依頼する流れです。

届出

アスベスト有無の調査を終えたら、法令に基づき官公署に必要な届出をします。

環境省では届出について以下のように述べています。

建築物等を解体し、改造し、または補修する作業を伴う建設工事の元請業者は当該建築物等に石綿含有建材の使用の有無について調査する必要があります。
そのうち以下条件に該当する場合は、当該調査の結果を都道府県または大防法政令市に報告する必要があります。
  • ①建築物を解体する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の対象となる床面積の合計が80㎡以上であるもの
  • ②建築物を改造し、又は補修する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の請負代金の合計額※2が100万円以上であるもの
  • ③工作物を解体し、改造し、又は補修する作業を伴う建設工事※1であって、当該作業の請負代金の合計金※2が100万円以上であるもの
    ※1 解体、改造、又は補修の工事を同一の者が二以上の契約に分割して請け負う場合においては、これを一の契約で請け負ったものとみなします。
    ※2 請負代金の合計額は、材料費も含めた作業全体の請負代金の額をいい、事前調査の費用は含みませんが、消費税を含みます。また、請負契約が発生していない場合でも、請負人に施工させた場合の適正な請負代金相当額で判断します。

出典:環境省

そのため、決められた期間に「工事計画届」「作業届」「工事計画届」の3つを提出しなければなりません。

事前準備

調査や必要書類の届出などを終えて、準備作業に入ります。

すぐに作業にかかるのではなく、必要機器や資材などの準備からはじまり、アスベストの粉末が飛ばないよう厳重に養生をしなければなりません。

工事の種類にもよりますが、隔離用足場やローリングの組み立てもおこないます。

その後はセキュリティゾーンの組み立てや設置などをおこない、事前準備は完了です。

除去作業

養生などの準備作業を終えたら、実際にアスベスト除去作業にはいります。

アスベストの劣化がある場合は、事前クリーニングをして粉塵飛散抑制剤による除去面の前処理をおこないます。

作業内容によって異なりますが、除去作業では切削作業や粉塵飛散防止剤による除去面の最終処理の流れです。

その後は、除去したアスベストを廃棄用容器にいれたり清掃、換気をおこないます。

除去したアスベストを厳重に廃棄容器にいれたら、諸官公署による立会検査で除去作業は終了です。

産廃処理

作業を終えたら、養生シートや足場の解体をおこないます。

アスベストを専門業者に排出・処理してもらい産廃処理は終了です。

届出

さいごに、「施行記録」「作業記録」「工事完了報告書」を官公署に提出します。

報告書などは種類も多くなっていますが、各業者によって、書類作成費用が別になっていることもあるので事前に把握しておくと安心です。

アスベスト除去依頼の流れ

アスベスト除去_費用相場

つぎに、アスベスト除去を依頼する流れについて紹介します。
アスベスト除去依頼の流れ

見積もり

複数のアスベスト除去業者を比較して見積もりをだしてもらいます。

実際に見積もりをする前に、調査が必要なケースもあるので、「 50 ㎡未満」だとどのくらいの価格なのかなど、問合せてみることも大切です。

各業者によって料金に変動がありますが、価格を公式サイトに載せていない業者が多いので、事前に複数社におよその価格を問合せてみましょう。

見積もりのなかには、足場代や書類作成費用も含まれているのか確認します。

また、依頼する業者は料金だけではなく、資格や安全性、実績などでも確認することが大切です。

調査依頼

見積もりをだしてもらった業者のなかで、料金や実績などが適正だと判断したら調査を依頼します。

業者のなかには、調査だけを請け負っている場合と調査から工事まで請け負っている場合とさまざまです。

事前調査は、2021年に義務付けられたため、必ずおこなわなければなりません。

依頼をしたあとは、日程などを決めます。

調査

決めた日程になったら、業者がきて調査をおこないます。

事前調査では、建物の構造や延床面積などを図面で確認し、使用されている建材をサンプリングします。

サンプルを回収して、アスベストがあるのかを確認する流れです。

調査では、アスベストが含まれているのかを確認する「定性分析」とどのくらい含まれているのかを分析する「定量分析」がおこなわれます。

定量分析によって含有量が0.1%を超えたら、規制対象です。

その後調査がおわり、そのまま工事を依頼することになったら、日程を決めて工事をします。

アスベスト除去に関するよくある質問

アスベスト除去_費用相場

さいごに、アスベスト除去に関するよくある質問を紹介します。

アスベスト除去は義務ですか?

アスベストは、発がん性が認められており、肺がんを引き起こすなどの危険性があります。

使用自体は2006年に禁止されていますが、2006年以前に建築した建物は戸建ての一般住宅であっても事前調査が必要です。

また、解体や増改築、不動産取引の際にもアスベスト除去は義務付けられています。

アスベスト除去の仕事は危険?

アスベストは危険性のあるものなので、現場で働くにはリスクがあると考える方も少なくありません。

しかし、アスベストは近づいただけで危険なものではなく、体内に入らないような処置をとれば健康上に悪影響を与えることはないとされています。

アスベスト除去工事をおこなう際は、性能の高い防具服やマスクによって厳重な装備をするため危険性は極めて低いです。

除去する方法は?

アスベスト除去の工事方法は、各レベルによって異なります。

主におこなわれる工事方法は、以下の3つです。

アスベスト除去工事の方法
封じ込め工法 含有吹き付け材のうえから溶剤を吹きかけることで、外側からアスベストが飛散しないように封じ込める工法
囲い込み工法 アスベスト層の部分をアスベストではない素材を取り付けて完全に覆い、密封する工法
剥離工法 薬品でアスベストが含まれている資材を柔らかくして取り除く工法

アスベスト除去に必要な資格は?

アスベスト除去工事に必要な主な資格は以下のとおりです。

アスベスト除去工事に必要な資格
資格名(受講など) 受験(受講)資格 概要
石綿取扱作業従事者 18歳以上 ・アスベストに携わる作業者は、全員講習を受けなければならない
・労働安全衛生法で義務付けられている
石綿作業主任者 18歳以上
技能講習を受講し、修了試験に合格
・現場の指揮や監督をおこなうひと
・アスベスト除去現場では、1名の配置が義務付けられている
建設物石綿含有建材調査者 ・石綿作業主任者技能講習修了者
・学歴に応じた実務経験
・建物や構造物においてアスベストがあるのか調査をおこなうひと
・受験資格は学歴によって細かく決められている
アスベスト診断士 ・石綿作業主任者の資格を有する者
・第1種の作業環境測定士など
・建築物においてアスベストがあるのか調査をおこなうひと
専門的な知識が求められる

アスベスト除去業者の選び方は?

アスベスト除去工事をおこなう際の業者を選ぶ際は、これまでの実績が最も大切です。

これまで、どのくらいアスベスト除去の工事を手掛けているのかを把握することで、安心して依頼することができるでしょう。

業者によっては、レベルどのくらいまで対応しているのか、どのような工法で作業するのかも大切なポイントです。

アスベスト除去業者のなかには、調査で「アスベストがない」と嘘をつく業者や、ほかの現場でつかった建材をまくなどと、悪徳な業者もいます。

悪徳業者を避けるためにも、必ず実績を把握しておきましょう。

アスベスト除去まとめ

アスベスト除去_費用相場

今回は、アスベスト除去について紹介しました。

アスベスト除去
  • アスベスト除去業者のおすすめは「マルホウ」
  • 各自治体でアスベスト除去工事に関する補助金が用意されている
  • アスベスト除去業者を選ぶときは実績で選ぶ

アスベストは、健康に被害をもたらすとして、厳しい規制が年々増えています。

除去工事も資格が必要で、調査や報告書の提出など、細かい手順を踏まなければなりません。

違法業者に依頼しないよう、アスベスト除去を依頼する業者は慎重に選ぶようにしましょう。

「マルホウ」のような豊富な実績をもつ業者がもっともおすすめです。

ぜひ本記事を参考にして、アスベスト除去工事を検討してみてくださいね。

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