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という悩みを持つ人は多いでしょう。
これから理学療法士を目指している人や、将来が不安な人は必見です。
この記事では理学療法士がやめとけと言われる理由や理学療法士のメリット、向いている人、仕事内容、実際に理学療法士として働いている人の声などを紹介します。
- 理学療法士はやりがいはあるが給与が安い
- 理学療法士の資格は他の職種にも活かせる
- 人間関係に悩まされている理学療法士は多い
- 理学療法士としてのキャリアに悩んだら、「職場を変える」「職種を変える」「副業をする」
- 理学療法士は夜勤がないため家庭との両立がしやすい
理学療法士は「やめとけ」は本当?PTの裏事情
これから理学療法士を目指している人は「理学療法士はやめとけ」という噂を耳にすると、将来や自分の選択に不安を感じると思います。
理学療法士になると決めた理由は人それぞれ異なると思いますが、適当に理学療法士を目指す人は少ないと思います。
理学療法士になるのは全然ありで、将来的な不安要素はありません。
なぜなら、近年テレビやネット上で少子高齢化、医療・介護現場のひっ迫などのニュースを見たことがある人は多いと思います。
理学療法士だけでなく医師や看護師などの職業のニーズはかなり高いです。
ですが、理学療法士になるデメリットがあることも事実です。
そのため、「やめとけ」という噂を耳にしても、自分の気持ちをしっかりと持ち、その道に進んでいくことが大事です。
理学療法士が「やめとけ」と言われる理由はなんで?
では、なぜ「理学療法士はやめとけ」と言われるのでしょうか?
ここでは、理学療法士がやめとけと言われる理由について解説していきます。
理学療法士「やめとけ」原因1.就職難易度が高いから
理学療法士は医療系の国家資格であり、資格保有者しか理学療法士として業務を遂行することはできません。
理学療法士は近年供給数が需要数を上回り、2040年には供給数が需要数を超えると言われれいます。
毎年理学療法士を目指す若者は多く、需要と供給のバランスが崩れてしまうと、就職や転職が難しくなります。
実際に、転職サイトなどで求人情報を見てみると分かりますが、医師や看護師と比べても理学療法士の求人は少ないです。
地方の場合はもっと求人数が少なくなり、就職難に陥る可能性もあるのです。
せっかく国家資格を取得したのに、働き先が見つからないと困ってしまいますよね。
実際に2040年にはそのような未来が来る可能性があるのです。
理学療法士「やめとけ」原因2.昇給が少なく、給料アップは見込みにくい
理学療法士の給料は、医師や看護師と比べても低い水準です。
もちろん、働く施設や企業によっても異なりますが、理学療法士は昇給が少なく、勤続年数を重ねても大きな収入アップは見込めません。
厚生労働省が発表している「2019年賃金構造基本統計調査」では、理学療法士の平均年収は以下のようになります。
30~34歳 | 35~39歳 | 40~44歳 | 45~49歳 | 50~54歳 | |
---|---|---|---|---|---|
理学療法士男女計 | 405.25万円 | 441.3万円 | 471.2万円 | 495.5万円 | 536.1万円 |
理学療法士(男性) | 423.4万円 | 468.3万円 | 489.0万円 | 510.9万円 | 582.1万円 |
理学療法士(女性) | 387.1万円 | 414.3万円 | 453.4万円 | 480.1万円 | 490.0万円 |
次に、他の医療系の職種の平均年収と比較してみましょう。
職業 | 平均月収 | 年収 |
---|---|---|
理学療法士 | 28万円 | 409万円 |
医師 | 90万円 | 1,169万円 |
薬剤師 | 39万円 | 561万円 |
看護師 | 33万円 | 482万円 |
准看護師 | 28万円 | 403万円 |
臨床検査技師 | 31万円 | 461万円 |
介護支援専門員 | 27万円 | 393万円 |
このように、他の医療従事者と比べても給与が安いです。
給料的には准看護師や介護支援専門員と同じくらいです。
特別給与が安いわけではありませんが、周りの人の方が給与が高いことが分かると、現在の給与に不満を感じてしまうことは多いです。
理学療法士「やめとけ」原因3.経験や努力が給料に反映されづらい
理学療法士はリハビリ業務で得られる診療報酬に基づいた点数によって収益が決まります。
これは、経験年数やスキルによって差が乗じるわけではありません。
そのため、新人理学療法士でもベテラン理学療法士でも、同じ施術をした場合に報酬や収益が変わることはないということです。
これまでのキャリア経験、努力が報われにくい仕事でもあるため、「やめとけ」と言われることが多いのだと予想できます。
理学療法士「やめとけ」原因4.人間関係が面倒
人間関係による問題は理学療法士だけに限ったことではなく、どの職種、現場でも起こり得ることです。
ですが、医療系の施設では先輩医師や同僚など、自分の考えにポリシーを持っている人も多いです。
自分の考えが正しいと思っている人が職場に1人いるだけでも、かなりストレスだと思います。
実際に施設によっては役職や立場を利用してパワハラのようなことをしているところもあります。
これは専門職ならではの問題と言えるでしょう。
また、理学療法士は患者と利用者と密になりやすく、ストレスを感じながら仕事をしている人も多いです。
人と直接接する仕事でもあるからこそ、他の職種よりも人間関係によるストレスは溜まりがちです。
理学療法士「やめとけ」原因5.施設によってはサービス残業が多い
理学療法士などの医療現場で働くスタッフが、資料作成や研修など、サービス残業が多くなることもあります。
また、これは最悪なケースですが、残業代を一切至急しない施設もあります。
理学療法士は患者の対応やカルテの入力などで残業が多くなる職種でもあります。
特に、民間の病院の場合は残業代が支給されずに、業務時間外で自分で仕事をせざるを得ない状況になる可能性もあるので、注意してください。
まだ理学療法士として働いていないのであれば、しっかり求人情報を確認してから応募するようにしましょう。
理学療法士「やめとけ」原因6.業務後や休日に勉強会や研修がある
新人の理学療法士は特に、業務終了後や休日に勉強会や研修があります。
そのため、「休日は家でゆっくり過ごしたい」「友達と遊びたい」という思いが叶わないこともあります。
自分が勤めている病院が主催しているものならしょうがないですが、スキルアップのために他の施設での勉強会を強制されることもあります。
これも、基本的には自己研鑽になるため残業代が支給されることはありません。
これにより、理学療法士は「やめとけ」と言われるのだと考えられます。
理学療法士「やめとけ」は嘘!メリット6選
これまで理学療法士はやめとけと言われる悪い噂だけを解説してきましたが、もちろんデメリットばかりではありません。
ここでは、理学療法士として働くメリットを紹介します。
理学療法士のメリット1.人との関わりが持てる
理学療法士は同じ現場で働くスタッフや地域住民、ケアマネージャーなどのさまざま人とコミュニケーションを取る仕事でもあります。
基本は患者に合わせて、他のスタッフがスムーズに業務に移れるようにサポートする役割もあります。
そのため、コミュニケーション能力が必須の仕事です。
患者や他のスタッフとのコミュニケーションが上手く取れて、スムーズに業務が行えると気持ちよく仕事ができます。
結果的に仕事に対するやる気やモチベーションが上がり、より医療スタッフとの信頼関係を築きやすくなります。
理学療法士のメリット2.自分自身の成長にもつながる
初めて理学療法士として働く場合、先輩スタッフに付き添ってもらったり、自分では気づけない問題点を指摘してもらうこともできます。
また、患者の状態は常に違い、経験値を積み重ねていくことでより多面的にアプローチできるようになるので、日々自分の成長を感じられる仕事でもあります。
自分が成長していることを感じながら仕事ができる職種は少ないので、やりがいを感じながら仕事をしたい人にはおすすめの職業と言えるでしょう。
理学療法士のメリット3.やりがいがある
理学療法士は直接人と関わる仕事でもあるので、自分が担当した患者やその家族から直接感謝されることも多いです。
また、一人の患者を長期間担当することも多く、患者の健康や体力回復などが実現できた時には、より成果ややりがいを感じられることでしょう。
実際に患者の容態が回復したことで、家族から泣いて喜ばれるなんてことも少なくありません。
自分がしてきた行動によって成果が実った時、より仕事のやりがいを感じられること間違いなしです。
理学療法士のメリット4.国家資格のため安定している
理学療法士として働くためには、国家資格を取得する必要があるのです。
そのため、一度資格を取得してしまえば専門性を持って働き続けることができます。
理学療法士の国家資格を活かした仕事は給料面でもそれなりの保証があるので、安定しています。
給料が特別高いわけではないですが、安定性が高い職業であることは間違いないです。
特に女性は結婚や妊娠、子育てが影響して一旦現場を離れることもありますが、理学療法士の資格さえ取得していれば、職場復帰も叶いやすいです。
理学療法士のメリット5.夜勤がない場合がほとんど
理学療法士は医師や看護師などの一般的な医療職とは異なるため、夜勤が発生しません。
家族がいる場合、夜勤は家族に大きな負担をかけてしまいます。
小さな子供がいるなら尚更です。
残業は発生するものの、夜勤や不規則は就業形態にはならない職種であるため、家庭と両立しながら仕事をすることができます。
理学療法士のメリット6.転職や復職がしやすい
理学療法士の資格を取得しているだけで、転職や復職がしやすくなります。
一度現場を離れると、なかなか転職先に困ってしまうことも多いですが、資格を活かして復職する人は多いです。
例えば、セミナー講師やパーソナルトレーナー、週末整体院など、資格やこれまでのキャリアを活かして給料アップを狙う人も多いのです。
また、収入アップと同時に自分の可能性を広げられる点は理学療法士の大きなメリットと言えるでしょう。
理学療法士に向いている人の特徴
「やめとけ」と言われる理由と理学療法士のメリットから、理学療法士に向いている人の特徴を紹介します。
追求心がある人
理学療法士はただ国家資格を取得すればいいという話ではなく、常に新しい知見を身に付ける必要があります。
リハビリ業務に関する知見は日々進歩しているので、患者を効率良く健康的に、リハビリ業務に励めるように日々知識をアップデートしていくことが求められます。
また、最新の医療情報や医療機器、治療法などに関する追求心があると、これまで以上にやりがいを感じながら仕事をすることができるでしょう。
そのため、追求心がある人は理学療法士に向いていると考えられます。
コミュニケーション能力が高い人
理学療法士は患者と直接接し、信頼関係を築きながらリハビリ業務を進めます。
そのため、患者一人ひとりの話を聞き、日々コミュニケーションを取ることも求められます。
豊富な知識や知見があっても、患者とのコミュニケーションが上手く取れない人は業務においてストレスを抱えることも多くなります。
そのため、コミュニケーションが上手く、能力が高い人は理学療法士に向いていると言えるでしょう。
忍耐力がある人
リハビリ業務は単発ではなく、長期的に関わることが多いです。
なかには、自分の想うように行動できなかったり、進まないことも多いでしょう。
これは、人を相手にしているからこそ当然のことです。
そんな時に求められるので、根気強く患者一人ひとりと向き合う忍耐力です。
忍耐力がないと途中で挫折してしまったり、すぐに仕事を辞めてしまうことにもなりかねません。
理学療法士は忍耐強く、患者と向き合う姿勢が求められるのです。
健康的な人
理学療法士は患者の健康面を改善するためのリハビリ業務を行うのが主な仕事です。
そのため、そもそも自分が健康的でないと説得力がありませんし、意味がないでしょう。
また、常に患者の健康権に携わる仕事だからこそ、体力が奪われる仕事でもあります。
不規則な生活を続けていたり、寝不足が続くと集中して業務をこなすことは難しいです。
ですので、自分の健康面を常に意識して、規則正しい生活ができる人は理学療法士に向いています。
洞察力がある人
理学療法士は一人ひとりの身体の状態や生活環境に合った治療を提供しますが、全てが自分の毛行けく通りになるわけではありません。
常に患者の容態を確認し、新しい治療や介入法を探りながらプログラムを組み直すことも求められます。
このような細かなサポートをするためには、小さな異変を見逃さない洞察力が必要です。
理学療法士は多角的な視点を持ち、積極的に行動していくことが大事になるのです。
「やめとけ」は本当?理学療法士の本音!口コミ・評判
ここでは、実際に理学療法士として働いている人の本音や口コミ・評判を紹介します。
理学療法士の良い口コミ・評判
車椅子すっ飛ばして歩けるようになったよ✨
点滴台に捕まってゆっくりだけど…!!
レクチャーしてくれた理学療法士の先生に感謝🙏✨
明日はコンビニチャレンジもするよー🤗— めりのちゃん@1/26入院 (@mel___t) January 28, 2023
実際に理学療法士として働いている人は、「やりがいがある」「国家資格ということもあり安定している」「仕事に困ることはない」などの良い印象を持っているようです。
理学療法士は国家資格の一つであり、他の職種と比べても安定しています。
理学療法士として働ける現場は医師や看護師と比べても少なく、求人の数も少ない傾向にありますが、近年少子高齢化が影響してクリニックや介護施設の新設など、理学療法士が働きやすい現場が増えています。
また、資格さえ保有していれば復職や仕事復帰も簡単にできるので、職に困ることはあまりないと言えるでしょう。
理学療法士の悪い口コミ・評判
理学療法士
給料少ない
暮らしていけない— お茶を濁すな! (@0v6y5avnpu7wCw1) January 28, 2023
回復期リハ病棟で働く理学療法士が思うこと。
残念ながら、理学療法士に向いていない人はいる。
その一番の要因は、「コミュニケーション能力」。一定水準のコミュニケーション能力がない人がいくら臨床推論能力に長けても無用の長物。
ボランティアではなくビジネスである以上綺麗事は通用しない。— 回復期病棟の理学療法士の卵屋 (@PT_tamagoya) January 28, 2023
実際に理学療法士として働いている人は、「給与が安い」「人間関係による問題が面倒」と感じている人が多い印象です。
理学療法士は他の医療現場で働く医師や看護師よりも給与が安く、自分のキャリアやスキルが給与として反映されにくい職種でもあります。
そのため、このように給与面で不満を持つ人が多いのだと考えられます。
また、人間関係による問題に悩まされている人も多く、それが原因でストレスが溜まり、転職を考える人もいるようです。
理学療法士の仕事に悩んだら
理学療法士は「やめとけ」と言われる噂や理由を把握して、今後理学療法士の道に進むべきか、他の職種に変えるべきか悩んでいる人は多いと思います。
そこで、ここでは理学療法士の生き方、選択肢について詳しく紹介します。
転職して職場を変えてみる
1つ目の選択肢は、転職して職場を変えてみることです。
理学療法士としての職業は変えずに、職場を変えることで人間関係や給与面の悩みや不安を解消できる可能性があります。
特に、人間関係で悩んでいる場合、そのまま現職場で働き続けるとストレスで身体が壊れてしまう可能性が高いです。
最悪の場合うつ病などの心の病気にもなり得ますので、転職を考えてみてはいかがでしょうか。
また、転職エージェントを使えば自分が希望する年収以上の求人を紹介してくれたり、内定後に給与交渉を行い、年収アップにも期待ができます。
今すぐに転職を考えていなくても、転職サイトや転職エージェントに登録して、定期的に求人情報をチェックしておくのもおすすめです。
思い切って職種を変える
2つ目の選択肢は、思い切って職種を変えてみることです。
「理学療法士が向いていない」、「思っていた仕事内容と違う」と感じたことがある人は多いと思います。
そんな時は、思い切って別の道に進むのもアリです。
日本でも年々転職回数は増えており、転職をしてキャリアアップや年収アップを狙う人は多いです。
一昔前までは「転職=悪い」というイメージを持たれがちでしたが、今は違います。
実際に理学療法士から医師やケアマネージャーなどに転職し、キャリアアップや年収アップを実現した人は多いです。
自分が向いていない仕事を一生続けるにはかなりの忍耐力が必要になります。
若いうちに判断しておけば今後の自分の可能性を広げることもできるので、一度考えてみてはいかがでしょうか。
給与が少ないなら副業で稼ぐ
3つ目の選択肢は副業で稼ぐことです。
「理学療法士としての仕事は好きだけど、給与が割に合わない」「給与が低いため将来が不安」と考える理学療法士は多いです。
給与が自分の希望以上に上がれば済む話ですが、そう都合よくいきません。
なので、本業の理学療法士とは別に、副業で収入源を作っておくことが大事です。
理学療法士は夜勤も少ないため、医師や看護師と比べても自分の時間を確保しやすい職業です。
理学療法士の経験やスキルを活かせる副業や、自宅で簡単にできる副業など、自分ができる範囲で副業に挑戦してみてはいかがでしょうか。
理学療法士「やめとけ」まとめ
この記事では理学療法士がやめとけと言われる理由や理学療法士のメリット、向いている人、仕事内容、実際に理学療法士として働いている人の声などを紹介してきました。
理学療法士はやりがいが合ったり、国家資格で安定性があるなどのメリットがありますが、その逆にデメリットもあります。
これから理学療法士を目指そうとしている人からすると、どうすればいいか悩んでしまうこともあるでしょう。
ですが、理学療法士になってからいきなり職が失われたり、生活が苦しくなるほどの安月給というわけではありません。
実際に理学療法士として何度か転職をして、希望以上の年収を確保している人も多いです。
理学療法士だけでなく、他の仕事においてもデメリットは存在します。
大事なのは理学療法士になりたい気持ちや患者を支えたいという気持ちです。
自分の道は自分で切り開くものです。
悩むことも多いと思いますが、慎重に検討して後悔しない道を選びましょう!