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Caseプレミアム優待倶楽部導入事例

自社らしい株主優待の設計を実現し導入前と比べて株主数が2.3倍に

企業内で、また企業間で利用されるさまざまなシステムのデータを連携させる情報インフラ。それらを迅速化・高速化するEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)ミドルウェア市場で10年以上トップシェア(※)を続ける株式会社データ・アプリケーション。「プレミアム優待倶楽部」を導入し、2.3倍の株主数を実現しました。同社の経営企画管理本部の矢下副本部長、経営企画グループの石山様、岸本様に「プレミアム優待倶楽部」導入に至る経緯や今後の展望について伺いました。
※富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2024年版」

お話をうかがった方
株式会社データ・アプリケーション
  • 経営企画管理本部副本部長 兼 経営企画グループマネージャー 矢下様
  • 経営企画管理本部 経営企画グループ 石山様
  • 経営企画管理本部 経営企画グループ 岸本様
課題
  • ■個人株主数の減少
  • ■株主優待制度新設に伴う株主優待商品の確保と運用プラットフォームの整備
  • ■IR-naviによる機関投資家へのアプローチのための足固め
解決策
  • ■100株からの株主優待を設計
  • ■株式分割と株主優待制度新設を同時リリース
効果
  • ■株主数が2.3倍に増加
  • ■長期保有していただくためのフレキシブルな株主優待制度設計・運用

「変えないといけない」という危機感から株主優待を新設

ープレミアム優待倶楽部の導入以前、IR活動はどのようにされていましたか?
石山様:
3年ほど前は“機関投資家の増加”がIRの方針でした。しかし当時の時価総額では機関投資家にアプローチするのは難しく、「目指せ、時価総額100億円」という目標を掲げて試行錯誤していました。一方、一般消費者には見えにくい業態のため当社全体の知名度が低く、個人株主数がとても少ない状態でした。
矢下様:
東証の株式市場再編を前に一時期、機関投資家を増やす方針に切り替えて取り組んでみたのですが、独自の活動だけでは成果を上げることが難しく、そうするうちに個人株主数が減少。流動性も低下し将来への危機感から「変えないといけない」という大きな課題が浮き彫りになりました。

そこで、まずは個人投資家を増やして流動性を高め、次のステップで機関投資家の増加を狙う段階的な活動を行うことになりました。その最初の施策として着目したのが、株主優待です。同時に株式分割を行い、合わせ技で個人投資家の増加を目論んだのです。1年後には新NISAも始まるので、「今だ」という感触で動き出したのが、2023年の初頭でした。
ープレミアム優待倶楽部を選ばれた理由をお聞かせください。
矢下様:
それまで当社には株主優待制度がなかったので、新設することになります。株主優待は、1度実施しておしまいというわけにはいきませんから、導入後の運用でリバランスしやすい仕組みが必要でした。

一方、IT企業かつB to Bの製品がゆえに当社には株主様に還元する“モノ”がありません。QUOカードなども考えましたが、より当社らしさを反映できる方法はないかと他社の動向を探るなどしていました。
石山様:
同時期に私が参加したIRセミナーで“使って良かった神ツール”という紹介があり、その中にウィルズさんが提供する機関投資家とのコミュニケーションツール「IR-navi」が取り上げられていました。興味を持ったのでウィルズさんにコンタクトを取ったところ、プレミアム優待倶楽部を紹介いただくに至りました。本当に偶然で、タイミングが合った感じでした。

プレミアム優待倶楽部を導入すると、IR-naviも利用できる。個人投資家増加の先に、機関投資家へのアプローチ強化を見据えていた私たちのニーズにも合う。思いが実現できるのではないかと導入させていただきました。
矢下様:
株主様に還元する“モノ”を“選べる”というスタイルが当社らしいと思いましたね。それに、業務提携をしている株式会社テクノスジャパン様がプレミアム優待倶楽部を導入していたことも、決め手の一つでした。同業他社の実績は心強いです。当初はテクノスジャパン様とロゴを並べて、テクノスジャパン様の株主様が「業務提携しているデータ・アプリケーションとはどんな会社?」と興味を持っていただくきっかけ作りをしたりもしました。
ープレミアム優待倶楽部に付随するIR-naviの存在も決め手の一つだったのですね。
矢下様:
そうですね。2007年の上場から時を経る中で機関投資家との接点が薄れていました。そのため今回の施策で、個人投資家が増えた次のフェーズで機関投資家に再チャレンジするとなった時に、きちんとアタッチできる手段を持っておく必要があります。そういう意味でIR-naviはとても価値があると感じました。

株式分割との合わせ技で導入発表後すぐに個人株主数が1.7倍に

ープレミアム優待倶楽部の導入に際して、懸念点はありましたか?
矢下様:
運用にあたっての工数増加はしようがないと考えていましたが、実際には思ったほど工数は増えていません。手間がかかったのは、株主優待制度の設計でした。どれくらいのポイントを設定すれば良いのか、逆に個人投資家が反応してくれるボリュームはどれくらいかといったバランスについて、まったく経験がなく試行錯誤していた記憶があります。ウィルズさんに経験値を示していただきながら、少しずつ調整して現在の最適解に至っています。

石山様:
運用は私が担当していますが、導入で負荷があるような重いシステムではないですし、サポートデスクなどサポート体制がしっかりしています。それに、分からないところがあればウィルズさんの営業にすぐ聞けるので安心感があります。
ープレミアム優待倶楽部導入の効果はいかがでしょうか。
石山様:
株式分割などの施策の結果もありますが、個人株主が増えたことを実感できて、本当に良かったと思います。

矢下様:
プレミアム優待倶楽部上のサイトオープンが2023年5月でしたが、導入発表後(2023年1月)すぐに導入前の期末(2022年3月末)と比較し株主数が1.7倍に増え、1年強を経た2024年3月末時点では、2.3倍になっています。

株主優待と株式分割を合わせて開示したことで、個人投資家が当社の株を購入しやすくなったのだと想像しています。それまでの株価は1,600円くらい。10万円以下で購入したいという個人投資家も多い中で、中途半端な額だという認識がありました。また、証券会社など情報発信者によっては『10万円以下で買える株一覧』といったものを出すところもあるので、そういった情報に載ることによる効果も考えました。

加えて、社長の安原が一番こだわった「100株から優待がもらえます」という策が効いたと見ています。新NISAが始まり100株保有の層が増えると見込んでいましたし、実際の株主分布でも100株あたりの層が増えています。狙いどおりでした。

石山様:
お問い合わせも増えていますし、オフラインでの個人投資家説明会でも興味を持ってくださる方が増えたと感じます。

株主数増加の次のステップは長期保有へ

ーこれからプレミアム優待倶楽部をどのように利用されるか計画などをお聞かせください。
矢下様:
プレミアム優待倶楽部の魅力は、制度設計がフレキシブルな点だと思っています。何株保有いただいたら、こういう優待が受けられるよといった設定が、細かく段階的に行えます。個人株主数が増えた後のステップは、いかにして長期保有していただくかですから、リバランス良く制度の刷新ができると期待しています。
岸本様
矢下の提案を受けて現在、具体的な活動に向けて総合的な検討を行っている最中です。プレミアム優待倶楽部導入後に訪れた期末は2023年3月と2024年3月の2回ですが、株主様からの様々なご意見も参考にさせていただきながら、内容のリバランス・見直しなどをタイミングも含め検討中です。経験的に当社が不足している知見は、ウィルズさんから提案いただきつつ進めています。

矢下様:
プレミアム優待倶楽部の(株主専用電子掲示板である)株主ポストもうまく活用していきたいです。当社の株をもっとも購入してくださるかもしれないファン層とは、すでに株を保有されている方だと考えていますから、そういった個人投資家に積極的にPRできる窓口があるというのは貴重です。現在、郵送している印刷物を株主ポストを介したデジタルなお届け方法に変えるなどということも含め、個人株主様との直接的なコミュニケーションを検討中です。

一方、いったん株式を手放した個人株主様に関してもメールアドレス付きのデータが残るというのも、プレミアム優待倶楽部の魅力だと思います。当社の株の保有経験がある個人投資家は当社をポジティブに捉えている可能性もあるため、当社の新しい動きなどをダイレクトに届けることができるのはありがたいです。
私たちはまだ、スタートラインに立ったばかりです。株主優待に留まらず、当社の企業価値を最大化する取り組みを行う必要があります。そのための一つとして「IR-navi」や「プレミアム優待倶楽部」を活用していきたいと思っています。

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