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Caseプレミアム優待倶楽部導入事例
掲載日時:2024/8/29
スタートは株主優待の利便性向上。得られたDXの恩恵は新しい施策創出に発展
8万人を超える個人投資家*を有する日清食品ホールディングス(HD)株式会社。 個人投資家の皆様 に自社の製品を 食べていただきたい、知っていただきたいという思いで 古くから株主優待制度を設けています。さまざまな工夫で 個人投資家 のハートをつかんできた同社は2020年に「プレミアム優待倶楽部」を導入されています。株主優待のベテランともいえる日清食品HDがなぜプレミアム優待倶楽部を導入したのか。個人投資家 施策の実務担当である総務部の近様(写真右)、長谷川様(写真左)、石澤様(写真中央)にプレミアム優待倶楽部の活用法も併せてうかがいました。
*2024年3月末時点
- お話をうかがった方
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日清食品ホールディングス株式会社
- 総務部 係長 近様
- 総務部 主任 長谷川様
- 総務部 主任 石澤様
- 課題
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- ■株主優待にかかる作業工数が膨大
- ■それらに起因する個人投資家の皆様 へのサービスの滞り
- 解決策
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- ■個人投資家 管理・情報のDX
- ■インセンティブによるプレミアム優待倶楽部への登録率向上
- ■インターネットが苦手な個人投資家の皆様 への対応検討
- 効果
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- ■作業工数の大幅削減とペーパーレス化の実現
- ■株主優待に関する個人投資家の皆様 の利便性向上
- ■個人投資家向け総合IR・SRサイトへの成長
膨大な個人投資家数 を背景に、さらに個人投資家数 増のミッション
ープレミアム優待倶楽部を導入する前はどのような課題がありましたか?
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近様:
当社のIR・SR活動 は、機関投資家に関する業務は財務経理部・IR室 、個人投資家は私たち総務部が担当しています。総務部は個人投資家数や個人投資家比率の向上というミッションが あり、4年ほど前からより多くの個人投資家 の皆様に当社株式をもっていただくための取り組みを強化しています。 個人投資家の皆様への取り組みを進めるため、株主優待の作業工数や、それらに起因する個人投資数の皆様へのサービスの滞り を解決することが急務となりました。 -
当時は、 優待商品の 申込方法はハガキのみだったので、お一人おひとりのハガキから株主番号やご要望の優待商品を手作業で照合、発注手配などを行っていました。
当時の個人投資家数は約6万人、担当者の負荷はかなり大きなものでした。さらに、ハガキが到着するまでの期間、 個人投資家の皆様から優待に関するお問い合わせをいただいても、迅速に対応することができず 、商品のお届けにも時間がかかるという状態でした。
また 、優待商品の配送は株主名簿の住所宛てのみだったため、お孫さんやご友人に贈りたいという個人投資家の皆様のご要望にお応えできず、こういった不便を解消し個人投資家の皆様の利便性を向上させる方法はないかと模索していました。 - 一方で個人投資家の皆様への還元施策として優待商品の選択肢を広げることを検討していましたが、そのことで対応工数が増加し、優待商品のお届けにさらに時間を要してしまうことが課題となっていました。これらの課題をクリアし、個人投資家の皆様が株主優待を利用するにあたって自由度や利便性の高さを実感できるシステムはないかと探していたのです。
ーどのようなきっかけでプレミアム優待倶楽部をお知りになりましたか。
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近様:
インターネットでIRサービスを扱う会社を検索、その中の一つがウィルズさんでした。私たちの課題を解決するには“株主優待”と“IR”を掛け算して全体を見てくださる会社様とご一緒することが重要と考えていたので、まさにぴったりでした。さらにプレミアム優待倶楽部では発送作業からコールセンター業務まで幅広く請け負っていただける。ぜひ導入したいと連絡を取りました。
インセンティブなどの工夫でプレミアム優待倶楽部へのデジタル会員登録率向上
ープレミアム優待倶楽部導入にあたりハードルになることはありましたか。
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近様:
ハードルはありませんでしたが、当社の個人投資家に高齢な方が多いという観点から導入の是非について の議論は何度も重ねました。インターネットでの申し込みが苦手な方もいらっしゃるので、個人投資家の皆様が快適に株主優待を利用していただけるよう、ハガキや電話といった従来の申し込み方法を残しながらプレミアム優待倶楽部への移行を進めました。 ー導入後、課題は解決されたでしょうか。
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近様:
6万人分のハガキを数える作業がなくなっただけでも工数削減効果 は明らかです。個人投資家の皆様も、申し込み方法に選択肢が増えたことをポジティブに受け取っていただけた印象です。
石澤様:
操作性に関する質問なども特に目立ったものはなく、個人投資家の皆様にとっても使いやすいシステムだと思っています。また導入から時間を経て個人投資家の皆様も慣れてこられたようで、優待申し込み時期にはタイムリーに動かれているのが分かります。 ープレミアム優待倶楽部は、個人投資家の皆様に登録していただかなくてはなりません。その点に関してはいかがですか?
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近様:
私たちは、高齢の方をはじめインターネットが苦手な個人投資家の皆様の負担にならないよう「よろしければご登録をお願いします」というスタンスを取っています。一方 で多くの個人投資家の皆様に利用いただかなければプレミアム優待倶楽部を導入した意味がありません。登録いただく利点を繰り返しお伝えし、登録時のインセンティブを用意するなど工夫して登録率向上に努めています。
例えば、プレミアム優待倶楽部に登録すると当社キャラクター「ひよこちゃん」の限定クリアファイルをプレゼントしたり、プレミアム優待倶楽部から申し込んでいただいた方のみ優待品の種類が増えるといったインセンティブですが、その効果もあってか相当数の個人投資家の皆様に登録していただいています。
株主優待専用サイトから、より有意義なプラットフォームへ
ー運用側としてプレミアム優待倶楽部をどのように利用されていますか。
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近様:
現在プレミアム優待倶楽部はオンライン会社説明会やアンケートを行うなど個人投資家向け施策を集約したプラットフォームになりつつあります。個人投資家の皆様にとっても一つのプラットフォームで完結する方がより便利だと思い、こういった立ち位置の変化もお伝えしていて、それが登録率向上にもつながっていると感じています。 -
長谷川様:
私はオンライン会社説明会などの動画制作や配信を担当していますが、告知という点で非常に助かっています。当社コーポレートサイトでも告知はしますが、全社の情報発信サイトですからさまざまな制約があります。一方、プレミアム優待倶楽部は個人投資家の皆様と直接つながる媒体である上に、私たち運用スタッフだけで利用できるサイトです。ご案内のバナーを大きく表示するなど情報伝達の工夫をしやすく自由度が高いのでありがたいです。
ープレミアム優待倶楽部の魅力はどのような点でしょうか。
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近様:
個人投資家の皆様にタイムリーな情報発信ができるところと、カスタマイズを一定程度できるという点だと思っています。
カスタマイズの可能性が高すぎるとキリがありませんから、IR・SRサイトとして重要な部分を残しつつ、私たちの意図をうまくくみ取ってウィルズさんにサイトを構成していただけるそのバランスがすごく良いと感じています。
長谷川様:
私は配信イベント後のアンケートが魅力だと思っています。どのコンテンツが好まれる傾向にあるか、視聴年代や離脱のタイミングといった項目が見える化されることで、次のオンライン説明会に生かすことができます。
例えばESG関連の動画と商品に関する動画を配信した際、個人投資家の皆様は商品の動画を高く評価し、機関投資家は逆だったということがありました。個人投資家の皆様は一般消費者として手に取れるモノの方を知りたいのだと改めて気づいた次第です。
石澤様:
株主優待を担当している私にとっては、登録情報から個人投資家の皆様の姿を見ることができる点が一番魅力に感じています。株主名簿だけでは分からない性別や年齢などの属性情報を得られるのはプレミアム優待倶楽部だけなので、貴重だと思っています。詳しい分析はこれからですが、DXしたことで個人投資家の皆様の属性や傾向を数値として捉え、株主優待のみならず他の施策にもつなげられると考えています。
個人投資家向けの総合的なIR・SRサイトに発展させたい
ー今後、プレミアム優待倶楽部をどのように活用される予定でしょうか。
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近様:
決算説明会のライブ配信など、株主優待とは違う切り口で個人投資家の皆様とつながるコンテンツをこれまで増やしてきましたが、 個人投資家 全体の施策に関わる私の立場からは、まだ“株主優待”が中心のサイトになっていることが課題です。
また、プレミアム優待倶楽部に蓄積された閲覧会員、つまり登録してくださっているが株式自体は売却されているという方へのアプローチも検討中です。
長谷川様:
オンライン説明会でも閲覧会員の方にアピールできるように動いている最中です。閲覧会員の方にもオンライン会社説明会を視聴いただいて、当社の魅力を再び感じてもらえたらと思っています。
近様:
株主優待の利便性を目的に導入したプレミアム優待倶楽部ですが、その機能性の高さをもってこれからは、 個人投資家向けの総合的なIR・SRサイト に発展させていきたいです。 個人投資家の皆様はそこを見ればどんな情報でも入手でき株主優待も申し込めて便利、運用側の私たちもプレミアム優待倶楽部を活用することで個人投資家の皆様像を的確に捉え、より効果的な施策を検討できる、そんなサイトに進化させていきたいと考えています。 -
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