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Caseプレミアム優待倶楽部導入事例
掲載日時:2024/9/5
コロナ禍で期待値向上を目指し株主優待新設。売買高約3.6倍、株主との対話増を実感
2024年8月30日、福岡証券取引所本則市場への上場を遂げた株式会社アクセスグループ・ホールディングス。東証スタンダードとの重複上場で事業拡大を目指しています。そんな同社は、コロナ禍での苦境を打ち破る策の一つとして2020年、「プレミアム優待倶楽部」を導入されました。社風を反映した丁寧なIR活動でのプレミアム優待倶楽部活用例を木村社長とオンライン参加での田中常務執行役員に伺いました。
- お話をうかがった方
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アクセスグループ・ホールディングス
- 代表取締役社長 木村様
- 常務執行役員 田中様
- 課題
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- ■コロナ禍で失った期待値の回復と向上
- ■個人投資家にとっての投資魅力度向上
- 解決策
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- ■株主優待で株式の魅力付け
- ■戦略的な株主優待ポイント設計
- ■株主ポストによるダイレクトな情報発信
- 効果
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- ■プレミアム優待倶楽部導入で年平均売買高が約3.6倍
- ■ポイント再設計で3単元以上保有株主の増加
- ■個人株主との直接的な対話の増加
新型コロナウイルス感染拡大で失った強みと期待値
ーまずは事業内容をご紹介ください。
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木村様:
当社は、キャンペーン事務局などプロモーション活動でのBPOを担う「プロモーション支援事業」と、大学などとの連携による「採用支援事業」「教育機関支援事業」という3つの事業を展開しています。
特に採用支援事業では、全国約300校の大学キャリアセンターと協力連携し、学生の就職活動支援、企業との採用マッチング企画を提供しています。競合が多い領域ですが、大学との連携が強いという点が強みであり、独自性が高いと思っています。 ーこのたびの福証上場は、九州の教育機関や企業との信頼醸成が目的とうかがいました。
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木村様:
はい。私たちは今後も有望な事業として、日本語学校に通う外国人留学生の大学進学支援、その後の就労支援といった外国人留学生を中心とした外国人支援分野に力を入れています。九州は福岡県を中心に外国人留学生の増加が著しく、当社の事業成長が見込まれます。一方当社は、地道な連携活動を重視するビジネススタイルのため地域や大学・企業からの信頼が不可欠です。認知度向上や早期の信頼醸成を目的に上場しました。 ープレミアム優待倶楽部導入の経緯を教えてください。
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木村様:
キーワードは“コロナ”です。
進学関連イベントや合同企業説明会などリアルイベントでマネタイズしていた当社は、新型コロナウイルス感染拡大での入国規制やイベント自粛で多くの強みを失い、どん底に追い込まれました。
上場時から貫いてきた配当での還元もできなくなり、投資家様から当社への期待値がなくなったと感じました。当社の株にどのような魅力付けをすれば再び期待値を感じていただけるのか。どう伝えていけば良いのか。話し合う中で、時価総額を鑑みて当面注力すべきは個人投資家様と決め、株主優待制度新設の検討が浮上しました。 - 配当はもちろん魅力付けの一つではありますが、配当利回り何%と株式市場全体比で見られるため当時の課題に対しては効果が薄い。無配であったとしても、せめて株主優待で株主様に還元できればという思いもありました。
ー株主優待制度の導入にハードルはありませんでしたか?
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木村様:
当時はありませんでしたが現在、業績が回復し配当を復活したことで株主優待とのダブルの魅力付けになり、賛否両論のご意見はあります。しかし仕事柄、店頭プロモーションで試供品を配布するなど“モノ”の力を目にしてきたので、手に取る“モノ”のほうが実感がわく。優待商品がいつ届くだろうというワクワクした喜びは、魅力付け強化策としては有効だと考えています。
金券などとは異なる“寄付”商品と“投資家のデータベース化“が決め手。
ープレミアム優待倶楽部を知ったきっかけを教えてください。
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木村様:
株主優待を新設するにあたってクオカードやカタログギフトでサービス展開する会社なども検討しました。一方でIRイベントもままならない当時、期待値を上げるためには株主様にしっかり情報発信できるプラットフォームが必要という意見も出ていました。
株主優待と情報発信が両方叶う仕組みを検討する中、当社と同規模の上場企業がよく使っているIRツールとして認識していた「プレミアム優待倶楽部」を思いつき、ウィルズさんに問い合わせたのが始まりです。 ープレミアム優待倶楽部導入の決め手はどんなところでしょうか。
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木村様:
大きくは2つあります。
一つは個人株主様に“寄付”を選択していただけることです。SDGsを盛り上げようという世相の中で、株主様の「社会貢献したい」というニーズをプレミアム優待倶楽部の“寄付”を通じて実現できるのが良いと感じました。いろいろな形での貢献の仕方を選べるのも、カタログギフトだけの仕組みでは難しいことと思います。
また、当社のビジネスは公平な教育機会と安定した就職機会の提供が礎です。事業そのものに社会貢献性があると自負していますが、それを形にして株主様へ還元することは難しい。そういう意味では、プレミアム優待倶楽部の“寄付”を通じて当社の意志を感じていただけるのではないかといった親和性も感じます。
もう一つはIRに関する膨大なデータベースがあること。
株主様には株主優待を受け取っていただくため、プレミアム優待倶楽部に会員登録をしていただきます。その株主様のデータベースを利用した発信が適時できるため、個人投資家様への対話を積極的に行えると考えました。これまで常時行ってきた情報配信を、「気づいてもらえる」レベルではなくダイレクトにしっかり伝えることができる。プレミアム優待倶楽部は一石二鳥のプラットフォームだと感じました。
リアルタイムで株主へ情報発信。株主からの積極的な問い合わせが気づきにつながる
ープレミアム優待倶楽部をどのように活用されていますか。
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田中様:
プレミアム優待倶楽部の運用は私が担当していますが、株主ポストの仕組みは非常にありがたいです。リリースを明日だすぞという時に、まずは株主の皆様にプレミアム優待倶楽部のプラットフォームを通じて一斉にお知らせできる。とても便利に利用させていただいています。
現在、福証上場の準備などでしばらく前から福岡に滞在していますが、プレミアム優待倶楽部はオンライン上で運用管理が完結されているため場所を問わず作業ができますから、ハガキや郵送物での対応が不要ですべての開示やPRの発信は一般へのリリースと同タイミングで行えています。 -
木村様:
配信のタイミングで問い合わせをいただくこともあるので、ダイレクトにきちんと株主様に伝わっているという肌感がありますね。 -
田中様:
株主様からのお問い合わせやご意見は、私のほうで一つ一つ対応させていただいていますが、「ポイントの利回りがいい」など好意的なご意見を多くいただいています。
なるほどと気づかされたのは、配当とプレミアム優待倶楽部の還元を合わせて利回りを計算していただいていること。配当と株主優待といったダブルの魅力付けが効果を生んでいると推察できます。今後も株主優待を継続することで継続的に保持していただく動機付けになると感じています。 ー株主ポストを通じて個人株主様との対話が進んだという印象でしょうか。
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木村様:
そうですね。建設的なご意見をいただくことが多くなったという印象です。例えば、何かの記事に掲載されていたが「これはどんな事業展望なのか」とか、「ここをもっと見せると投資家には響く」などご意見やご質問の広がりも感じます。
決算説明資料や説明動画の分かりづらい点についてのご意見も多いように感じます。社内で作っていると気づかない点もあるので、第三者目線でのご意見はとても貴重。改善に役立たせていただいています。 ー株主様からの問い合わせに一つ一つ対応するのは大変ではないですか。
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木村様:
数が多くないので実施できている面もありますが、企業価値や時価総額を上げるという根底には、企業としてきちんと親身に対応していくことがものすごく大切な事だと考えています。事業においても一人一人に寄り添いながら人材紹介やマッチングイベントを行っているので、社風かもしれません。
株主様の声は田中が常にチャットでフィードバックしてくれるので、私自身も刺激を受けますし参考にさせていただいています。
事例を元に自社にあったポイント設計で売買高、株主数ともに増加。
ープレミアム優待倶楽部導入で効果を教えてください。
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木村様:
当社のプレミアム優待倶楽部のポイントは300株以上保有の株主様が対象です。プレミアム優待倶楽部導入をリリースした後、板情報を見ると300株単位で上がっているのが分かりました。それだけでプレミアム優待倶楽部導入前後の年平均売買高が約3.6倍に増加。影響の大きさを感じました。 -
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田中様:
2022年には、300株以上保有の株主様の継続保有数を増やすポイント設計をウィルズさんに提案いただき、ポイントのリバランスを行っています。2年目以降は従来のプラス10%になるというものです。それで先ほどの「利回りがいい」という株主様の声が増えています。
木村様:
300株保有の株主様が約1.28倍*になり、効果テキメンでした。
*2022年3月末と2023年3月末の比較 ープレミアム優待倶楽部導入の魅力を教えてください。
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木村様:
これまでお話したことと重複しますが、優待商品として自社製品を提供できない当社としては、モノがあって、株主様が好きなものをお選びいただける点、その中に“寄付”が加わっている点、株主様に情報を直接届けられ、レスポンスをいただけるプラットフォームだという点ですが、さらにウィルズさんのサポートも魅力だと思っています。
田中様:
そう思います。初めての株主優待の運営で、どういう設計が当社にとって一番良いのかなど分からないことが多々あります。それに対して細かいところまで配慮いただいて、事例を元に提案をいただけるので、非常に納得性が高いです。先ほどのポイントのリバランスについても、大きな見直しでしたが当社のターニングポイントになったと感じています。 -
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